これが最後だと思って施術をするということ。
本日来られたお客様
もう15年お付き合いがあり
とても仲の良い方です。
今日おもむろにこう仰られました。
”来月ね引越しすることになったんです。
今回が最後になりますね。
本当に長い間お世話になりました”
以前から老人ホームに移られる話をされていて
ご家族との様々な連絡もあり
いつになるかわからないとのことだったのですが
今日、急に決まったようです。
いつも30分のボディケアのコースで
毎週来て下さる方でした。
長い距離は歩けない事もあり、
数年前に当サロンの近くに引っ越してこられ、
気軽にいつも来て下さる方。
背中の曲がり具合
膝の曲げ伸ばしの加減
強さの微妙な加減。
脊椎の骨折した跡
大昔大病をされた時の驚愕の話し
故郷が同じだった話
お身体のことも
もう何も仰られなくても
だいたいわかるあいだがら。
もう痛みを緩和させていただくこと。
気もちが少しでも楽になり
生活が穏やかであること。
ただそれだけを思って
いつも施術させて頂いていました。
お別れの時は
いつか訪れるものです。
これまでたくさんの方との
お付き合いの中から
突然別れになったことも
数多くありました。
理由は様々です。
その度、感傷的なきもちに
どうしてもなります。
でも振り返ると
感謝しか湧いてこないです。

”これが最後だと思って
施術をさせていただく”
そういう言葉がどこか昔
セラピストの教科書的な本に
書かれていた記憶があり
私の中ではそれは
心構えの基本の一つになっています。
でもいざお別れの時がくると
やはり切なくなります。
その度
”これが最後だと思って
いつも施術ができていただろうか”
”いやもっとていねいに
お客様の事を想って
施術ができていたかもしれない”
”そのためには
施術時はもちろんだが
ふだんからの準備や
自分自身を整えることが
もっとできたかもしれない”
人は最後があるから
今やるべきことや
在るべきことが
わかるのだと思います。
お別れが最後かもしれませんし、
それは
ゴール(目標)と
とらえ直すことが出来るかもしれません。
ゴールが明確なら
今やるべきことがわかってくる。
最後の日があるからこそ
今を一所懸命がんばることができる。
そう改めて思いました。
だから今一度
目の前のお客様のことを想って
悔いのないように
施術をさせていただこうと思いました。
どんな仕事も
一期一会と思ってできたら
より今が明るく楽しく
充実したものに変わる。
そう思います。



