せんなのヒストリー

お店のこれまでの歩みを書いています。
”ここってどんなお店なの？”とご興味のある方は、ぜひご覧くださいませ。

リラクゼーションサロンせんなは2005年4月に阪急水無瀬駅高架下の商店街で誕生しました。

当時は空きテナントの一角を借りて、自分たちで設備をすべて持ち込み、イベント的にはじめたのがスタートです。夫婦二人で始めました。

それまで私は、大阪市内のリラクゼーションサロンに3年勤務していました。この仕事に出会った時、”私が探していた仕事は、これかもしれない”と心に響き、リラクゼーションのスクールに通い学びながら現場で働く日々が、楽しくて仕方がなかったのを今でもよく覚えています。

それだけ私は”自分の本当にやりたい仕事をみつけたい”と強く思う青年でした。大学を卒業したものの就職もせず、フリーターで飲食店で調理の仕事に明け暮れていました。

料理の仕事も好きだったのですが、今のうちにいろんなことにチャレンジしてみたいという思いがあり、昔から得意だったマッサージの業界に、思い切って足を踏み入れたのでした。

これも私の母がマッサージが上手で、よく揉んでもらっていた頃のきもちよさが、忘れられなかったのが影響していたのかもしれません。

技術を習得し、初めて接客をしてお客さんに施術をしたとき、目の前で　”ありがとう、楽になりました”と喜んでもらえた時の、あのなんともいえない喜び。心が満たされる思いがしました。そしてこの仕事の虜になりました。
24歳の頃です。

その当時、リラクゼーションサロンが巷に増え始めた頃で、連日施術に没頭する毎日でした。技術を磨くにはとてもよい経験だったと思っています。

でも、多くのお客さまを隙間なく施術していくので、時間に余裕がまったくなく、流れ作業的に施術をするのが、どこか寂しくも感じていました。

この仕事は直接お客様のからだに触れる仕事です。こちらの思いも気もちも、手を伝って自然に伝わってしまいます。心に余裕がない状態では、いい仕事はできないと思います。

そしてお客様と距離が近い分、とても仲良くなれるのですが、施術後にゆっくりお話をする時間もなく…。それが唯一不満に感じていたことでした。

だったら、自分で、そうではないサロンをつくることができないだろうか。もっとお客様と仲良くなれる、心も体も最高にリフレッシュできる、そんな理想のお店を。

そして”自分の力をためしてみたい”と、その思いが強くありました。

この仕事は少ない資金で独立ができる。
身につけた技術はなくならない。
もし失敗したとしてもなんとかなる。
やろうと思った今、チャレンジしたい。

そう思い、一念発起して、自分が住み始めたこの島本町の地でお店をはじめたのでした。

オープン当時、なんのつてもない私に、商店街の方たちが、お客様を紹介してくださいました。

商売もやったことがない、宣伝もままならない自分が、おかげさまでなんとか営業を続けることができました。

この場所でお世話になった方達には、本当に感謝しかありません。

そして月日が経ち、お客様も順調に増え、スタッフも雇うことができるようになりました。

よりお客様に喜んでもらえるサロンを作りたい。
より質の高いサービスと技術を提供していきたい。
最高にリラックスできる場所をつくっていきたい。
そう新たな思いを育み、目標ができたのでした。

そして数年たったころです。

現実と目標の間にある大きな溝に気がつき、それに苦悶する日が続きました。それは、リラクゼーションを提供しているお店なのに、リラックスができない環境に気がついたことでした。

頭上を走る電車と新幹線の騒音と揺れ、商店街に行き交う人たちの話し声、大きな音量のＢＧＭ、サロンの入口を閉めることができない規約と制限。

周囲からの”音”を防ぐことがどうしてもできず、限界を感じていたのでした。

でもここは町内では一等地。
駅近くで多くの人が通る場所。
お店は人目にふれなければ成り立たない。
この場所だったからこそ、サロンを続けられたのは確かでした。

でも私たちが目指している、“心と体が芯から解放されるリラクゼーションサロン”はこの場所では創れない。

さまざまな葛藤の末、移転することを決意しました。今の場所から歩いていける距離、町の中心から外れず、人目にもつき、ある程度の広さがあり、静かな環境で。そんな理想の場所は簡単には見つかりませんでした。

今の場所を見つけるまで3年待つことになりました。

そして今から約５年前、念願の移転リニューアルオープンを果たします。

この場所を見つけたとき“ここはひょっとしたら…”とワクワクした感触を覚えています。とにかく静か。そしてなんて気もちが落ち着くのだろうと。

ここなら集中してリラックスして施術ができるはず。胸が高鳴りました。

音と水と緑と、木のぬくもりが感じられる、森の中にいるかのような場所を作りたい。

お客様が、無意識にリラックスできるように、音響設備、磁場調整、クリアな空気環境にこだわりました。

この新たなサロンができたとき、私たちも心身共に凄い軽さを実感して、本当に嬉しい思いでした。

こんな場所でリラクゼーションが提供できる。嬉しい思いでいっぱいでした。

でも以前より、お客様の目につかない場所であることは確かでした。だからサロン自体の宣伝等も見直す必要がありました。新たないくつもの取り組みをはじめ、お店として再びよい流れをつくるまで、そこから3年かかりました。

そして今に至ります。

サロンを初めて１５年。

いろんな経験と、様々な波を越えてきました。まだ歩みは続いていきます。私たちが目指しているものの根底は、ずっと変わりません。

お客様をリラクゼーションを通じてハッピーにすること。
ここに来てよかった。
この人たちに会えてよかった。
そう感じていただけるサロンをつくり続けることです。
そして私たちが思いを言葉にした、お店のミッションがあります。

“リラックスから本来のあなたへ”

人は心と体が癒されると、自然と笑顔になります。
それはその人本来ある姿もしれません。
そんな自然な笑顔の人のそばにいると、しあわせな気分になる。
そんな人を一人増やしていくこと。
それが私たちの願いです。

これを創造していくことが私たちの目的です。

これからもチャレンジを続け、進化を続けていきます。

こんなことをまじめに考え、日々楽しく仕事をしている私たちですが、お付き合いいただけたら嬉しく思います。

長文をお読みいただきありがとうございました。

オーナー　山川　聡